キャンパスライフ 看護学科 卒業生対談ー先輩からのメッセージー

亀田医療技術専門学校を卒業して看護師として働く先輩の皆さんに、学校選びや学生時代のこと、現在のことを話していただきました。

大学ではなく専門学校を選んだ理由

司会 : まず、専門学校を選んだ理由を教えてください。

安藤 : 「短期集中型ですかね。3年間でみっちり学んで、早く臨床に出たいという気持ちも強かったからです。実際に良かったと思っています。」

橋本 : 「専門学校の方がより実践的で、看護師に近いことを学んでいると思ったからです。」

学校を選ぶ基準

司会 : 学校を選ぶときはどうしましたか?

髙梨 : 「パンフレットやホームページを見て決めました。隅々まで読んで、学校の特徴を知り、自分の希望に適うか検討しました。」

安藤 : 「私は実習場所、現場との距離が近いところが決め手でした。ロールモデルが近くにいることで、看護師になりたいというモチベーションを保つことができると思ったからです。」

橋本 : 「看護学生になることが目標ではなく、看護師になることが最終目標。それなので、実習場所は重要だと思っていました。オープンキャンパスに参加し、実習病院を見学、在校生の話を聞きました。入学してから実際にオープンキャンパスで感じた通りの学校生活だったので、やはり自分の目で見ることは大事だと思います。」

看護学生時代の勉強方法

司会 : 学生時代、勉強は?

安藤 : 「私は広く浅く勉強をしていました。深く学ぶことも大切ですが、とりあえずは基本を押さえることが大事かなと思って。」

髙梨 : 「僕はあまりしていなかったかもしれません。ただ僕は図書室に行くことが好きで、よく通っていました。司書の方が色々と教えてくれ、新しい本やお勧めを教えてもらいました。」

安藤 : 「行きやすい雰囲気でしたよね。聞けば教えてくれるし、「先輩はこうやって調べていたよ」とアドバイスもくれました。先生とはまた違った学びの場所ですかね。」

橋本 : 「自習できるスペースもあり、必要なものがすぐにあるという環境は、勉強にとても集中できました。実際、勉強に本腰を入れたのは実習が終わってからでした。」

実習での思い出

司会 : では実習での思い出や記憶はありますか?

安藤 : 「私は実習が楽しかったです。もちろん大変だったってこともあるんですが、授業で学んだことを実際に目にすることができることに面白さを感じました。また喜びも多くありました。受け持った患者さまにははじめ、拒絶されることもありましたが、最後には涙を流してくれ、ケアを行った成果があったのかなと。」

橋本 : 「私も実習では多くのことを感じ、考えました。水を飲みすぎてしまう患者さまへのケア、飲む量を適量にできるようお手伝いをさせていただいていました。直接ではなかったのですが、その患者さまが退院するときに感謝していたよ、との声をいただきました。自分の勉強のためであり、自分にプラスになったことが結果として患者さまのためになったと思い、喜びと達成感を感じました。」

司会 : 実習は学生として学ぶことがあっても、達成感があり、学生なのに感謝されることもあるから特別な学びの時間でもありますよね。

髙梨 : 「たしかに感謝の言葉をいただいたりしたことは励みにもなりましたし、やって良かったと思います。ただ私は受け持った患者さまが亡くなったという経験がとても印象に残っています。」

橋本 : 「実習から戻ったら、学校にいる間にできるだけ記録等を終わらせるようにしていました。私は家に帰ると誘惑に負けてしまうことが多くて。学校には先生も友達もいるので教えてもらったり話し合いながらできましたし。でも、残ってしまった記録などは眠気と闘いながら家で仕上げました。」

国家試験対策

司会 : では国家試験の勉強はどうしていましたか?

髙梨 : 「僕はひたすら過去問を解いて、間違えた問題だけを集めた自分専用の〝できないノート〟を作っていました。」

安藤 : 「私は先輩からもらったレビューブックを活用しながら基本を理解し、必ず解けるようにしていました。」

橋本 : 「私は数がないと不安なタイプだったので、たくさんの問題集を活用していました。ただ必修を落としてしまったらどうしようもないので、必修問題だけはたくさん解いていました。また1日50問といったアプリも活用していました。」

髙梨 : 「僕もアプリを使っていました。お手軽だしいいですよね。」

安藤 : 「あとは問題を解いたら終わりではなく、解説を読んで必ず知識を深めることが大事だと思います。」

橋本 : 「そうそう、根付いた知識を持つことが大切ですよね。」

学生時代に得た知識で生かされていること

司会 : 現在、学生時代に得た知識で生かされているもの、ことはありますか?

安藤 : 「私は何事にも根拠をもって学んでいたことが生かされていると思います。」

髙梨 : 「僕は技術面において自然と体が動くときに、学生時代一生懸命技術を学んでよかったなと思います。身についているんだなと実感します。」

司会 : そうですね。本校では技術に力をいれているので、学生時代みっちりとやったのではないですか

全員 : 「はい(笑)」

司会 : 今、他校卒の方とも一緒に働いていると思いますが、本校卒の人達との違いは感じますか?

髙梨 : 「やっぱり、技術面が違う気がします。呑み込みが遅い人もいるので、技術の訓練量の違いがあるのかなと。」

司会 : 技術に自信を持てるって強みですよね、専門職業人として。また本校では掃除の時間がありますよね。あれも実は生活環境、環境整備の一環として学生自身で掃除を行ってもらっているんですよ。清潔、不潔をきちんと理解するために。

髙梨 : 「確かに、掃除を行っていたことで、現在病棟での環境整備もできていると思います。看護学生時代にそういうことを行ってない人も多くいるので、亀田卒の人たちはしっかりできているなと感じます。現場で生かされているんですね。」

学生時代やっておけばよかったと思うこと

司会 : 学生時代やっておけばよかったと思うことはありますか?

髙梨 : 「僕は勉強する習慣ですかね。働き始めてからも学ぶことはたくさんあります。学ぶ習慣があればよかったなと思います。」

安藤 : 「私は授業できちんとメモを取っていればよかったと思います。学校には臨床で働く医師や看護師の方が授業に来てくれ、様々な資料を見せながらリアルな体験を話してくれました。働きはじめて、「あ、確か授業で学んだ気がする」といった症例が何度かあって、資料を見返してみたんですが、何のメモも取ってなくて。先生方はきっと解説してくれていたと思うので、もっとメモを取っておけば良かったと思うことがあります。」

亀田医療技術専門学校で学んで良かったこと

司会 : 亀田医療技術専門学校で学んで良かったことはなんですか?

橋本 : 「臨床で働いている方が講義をしてくれることや実習施設が整っている点は良かったと思います。リアルな看護を学び、それが臨床で起きると、「あー本当に起こるんだ」と。学んだことが実際に一致していくと面白さを感じます。」

髙梨 : 「実習場所への距離が近いため移動のストレスがないのが良かったです。」

橋本 : 「病院の同期は実習のためにホテル住まいをしていたと言っていました。」

安藤 : 「本当に良いところで実習ができたなと思います。働いていて思うのですが、病院の雰囲気を感じられたのは良かったことです。他校からの入職者はギャップを感じてやめていく方も多いので、実習中からリアルな現場に身におけたことは良かったと思います。」

髙梨 : 「たしかに入職してからのギャップは少ないかもしれないですね。あと私は実習に入る前に先生たちが技術や接し方などケアしてくれることがとても良かったです。きちんと指導してくれ、合格点をもらってから実習に出るので困ることが少なかったです。」

司会 : 今、実習前の取り組みについて話がありましたが、他の皆さんはどうですか。

安藤 : 「そうですね、実習前に限ったことではないですが、声掛けなどが身についていたと思います。意識しなくても自然に出るというか、普段の練習の時から声掛けの仕方もきちんと指導を受けましたし。」

橋本 : 「しっかりできるまで先生が見てくれているという安心感がありましたね。自信を持って実習に行き、処置を行えたと思います。」

亀田医療技術専門学校の良いところ

司会 : 本校をアピールするとしたら?

橋本 : 「先生ですかね。私は学生時代、外科に進みたいと考えていましたが自分に合っているのかわからず先生に相談しました。その時先生に、「あなたはゆっくりと人と関わっていく方が合っていると思う」と言われました。あ、先生は私を見てくれているんだな、客観的に見て理解してくれたと思い、今も正しい道に導いてくれたんだと思っています。」

安藤 : 「そうですね、先生との距離感がとてもいいと思います。先生は体調にも気をかけてくれ「大丈夫?」と声をかけてくれました。自分を見てくれている安心感がありました。」

髙梨 : 「話しやすい距離感だった気がします。様々な実体験も話してくれて聞いていて楽しかったし勉強になりました。」

看護師の仕事とは

司会 : では最後に、看護師になろうか悩んでいる人に看護師の仕事を紹介してください。

髙梨 : 「やりがいが本当にあります。辛いこと、きついことはあるけれど、楽しいことも見つけられる仕事だと思います。」

安藤 : 「私は看護師になるか他の医療従事者になるか悩んでいました。しかし看護師は患者さまと長い時間を過ごし、またチーム医療の中で医師と他の医療者をつなぐ役目を担うことができる仕事だと感じ、看護師に決めました。人と関わることが好きな人には充実度が高いと思います。」

橋本 : 「正しい言い方かわかりませんが、一般の人が経験できない仕事だと思います。人の命に関わるなどは重いことかもしれませんが、なかなか他人の命、生活に介入することってないと思うんです。他人ではあるんですけど辛い時、楽しい時など傍に寄り添ってあげられることはとても貴重な体験で、素晴らしい仕事だと思います。日々このような経験をできる看護師はお勧めです。」

司会 : 皆さんのおかげで学校のこと、実習、勉強のこと、看護師の魅力などが伝えられたと思います。皆さんもさらなるステップに向かって頑張ってください。本日は貴重な時間をありがとうございました。

看護師5年目
B棟6階 内科病棟
橋本明実
(宮城県仙台三桜高等学校)
看護師3年目
B棟3階 精神科病棟
髙梨功一郎
(青森県立六ヶ所高等学校)
看護師2年目
A棟3階 外科病棟
安藤羽純
(千葉県立安房高等学校)

オープンキャンパス・学校見学会情報

亀田医療技術専門学校

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